2010
03.04

感情などもダイレクトに伝わってくる


今年はショパン生誕200年にあたるそうで、音楽界ではちなんだ
催しが色々と開催されるようですが、網膜色素変性症を患っている身
でショパンと聞いて真っ先に思い浮かべるのはやはり、ピアニストの
辻井伸行さんです。


視覚障害者としてこの世に生を受けながらも、天性の音楽的才能を
伸ばして数々のピアノコンクールで優勝した辻井伸行さんですが、
一躍名前を轟かせたのは2009年6月のヴァン・クライバーン国際
ピアノコンクールで日本人として初めて優勝したことがニュースで
大きく取り上げられたことでしょう。
今年に入ってもビルボード・ジャパンでクラシック部門でもタイトル
を獲得していますね。


ごく小さな頃からピアノに興味を示した辻井伸行さんですが、
これも縁というものでしょうか、ショパンにはことの他興味
を示していたそうで、ショパンから始まった辻井伸行さんの
音楽的経験と探求は、今もショパンへの敬愛というかたちで
益々深まっているのだそうです。


単に盲目のピアニストとしての賞賛ではなく、その音が世界中
で評価されている人気の秘密は、辻井伸行さんが奏でるピアノ
からは作曲家の思いや辻井伸行さんの弾き手としての感情なども
ダイレクトに伝わってくることを挙げる人が多くなっています。



希望の光が見えてくる


それだけ繊細で感情豊かな辻井伸行さんの演奏技術の高さともいえま
すし、表現者として音に賭ける「真実」がそこに見て取れるからなの
だと思います。
辻井伸行さん本人も弾きこめば弾き込むほどにショパンへの理解が
深まるとコメントしていました。


ショパンの作品には恋する女性への思いを表現した作品が数多く残さ
れているそうで、そういう感情を表現するのはもちろんのこと、自分
自身も恋をして新たな世界へ踏み出したい希望を、辻井伸行さんは持
っているそうです。


辻井伸行さんのコメントで一番印象的だったのが、ショパンを演奏し
ていると、希望の光が見えてくる、と述べたくだりです。
もちろん全盲の辻井伸行さんには光は見えませんので、比喩表現で
あることは分かりますが、実際に頭の中の視界で希望の光は見えて
いるんだ、と感じる台詞でした。


進むべき道を懸命に歩んでいれば自ずと光は見えてくる。
たとえ視覚障害であっても、ですね。
今更ながらですが、辻井伸行さんに希望とは何か、を教わったような
気がしました。



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