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節電で視力障害者の事故が増加傾向に


暗渠の亜空間となった都市


梅雨に入った途端に雨が降らなくなることはよくあることで、
毎年空梅雨じゃないのか、と訝りながら開ける間近に豪雨に
見舞われる、というのがニッポンのツユ事情みたいな気もします。


今年は3月の東日本大震災の影響で電力不足や原子力事故で、
殊の外雰囲気が暗い夏を迎えそうですが、梅雨期のジメジメとも
相俟って網膜色素変性症を患う身には、余計に見難い季節と
なりそうな按配です。


最近お新聞にも掲載されておりましたが、東京などはあらゆる場所が
電気やネオンが消灯されているために、昼でも薄暗くて活気がない
ことは夥しいほどだそうで、観光地としての魅力もその暗さと不案内
で激減しているそうであります。


晴眼者が暗くて見にくいとおっしゃるくらいですから、これはもう
夜盲症が付き物の網膜色素変性症の患者さんにとっては、以前は
歩くことが出来た昼間の大都市東京も、一挙に暗渠の亜空間と
成り果てたようなものです。



生活や仕事の場面で不自由さが倍化した


実際にJRの駅構内に於いても視力障害者の転落事故が多発する傾向が
顕著となって来ており、生活や仕事の場面で不自由さが倍化した状況
が生まれています。


可能な限りの節電、というお題目は被災地の苦労を考えますと何と
いうこともない当然のこととして捉えられる昨今ですが、こと目が
見えない、或いは見にくい人間にとっては忽ち行動が出来ない、
さらには生命の危険にも直結する問題ともなってきます。


健常者の視線が基準となることは致し方ないことだとしましても、
今や世界に冠たる都市でもある東京が、旅行者や外国人にも案内
表示版すら見えない不自由な機能が停止したような街となっている
ことは、いささか過度の節制が過ぎているのでは、とも思わせる
部分も無きにしも非ず、かと思います。



自分には見えていないという状況がもっとも危険


無論何処もかしこも明るく照らせばいい、ということではありません
でして、安全に視覚障害者が通行が出来る照度や、旅行者や外国人が
道に迷いにくい案内板の点灯などは、必要な措置であるように
思います。


過度に明るければ今度は眩しくて見えないという羞明の症状も
併せ持つ、厄介な目を有しておりますと、いつも頭にあるのは
明るいか明るくないか、見えるか見えないか、眩しいか眩しくないか、
の二者択一の視界になってきます。


極論すれば眩しいよりも見えない方がより危険度は高いのですが、
全く見えなければ動くことは出来ない障害者にとって、晴眼者には
見えるのだけれども、自分には見えていないという状況がもっとも
説明も困難で危険な状況でもあるわけです。

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Posted in RP網膜色素変性症患者の日記 Tagged as: , , , コメントする

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