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スーザン・ボイルと夜盲症

スーザン・ボイルが空港で錯乱

年末のNHK紅白歌合戦にスマップの木村拓哉のエスコートで
登場して、噂どおりの歌声を聞かせてくれた「遅れてきた歌姫」
スーザン・ボイルさんが、こともあろうにイギリスはロンドンの
ヒースロー空港で錯乱した、という報道がありました。
テレビのオーディション番組に彗星の如く現れた47歳の歌好きの
おばさんは、その模様が動画サイトYouTubeで紹介されたことも
手伝って、一夜にして英国が誇るディーバとなりました。


スーザン・ボイルさんが発売したCDはわずか1ヶ月で、
昨年それまでセールスがトップだったレディ・ガガの売り上げを
抜き去る快進撃を示しました。
世界中から引っ張りだこ状態ですが、精神的な病気もあったため、
今回の報道には世界中が驚いたことでしょう。
以前にも錯乱して保護されて入院したことがあるようですから、
今回のケースもタイミング悪く公共の場所で起きてしまったことが
不運だったように思います。


一気に評判を下げるようにも思えますが、
病気であれば致し方ありません。
治療を受けて快復すればいいのですから、
彼女のこれまでの歌の素晴らしさはいささかも
損なわれるものではありません。





「暗いところが見えない」は分かり辛い

網膜色素変性症の場合は全盲状態や失明に至らない場合には、
余程の視野狭窄や視力低下がない限りは、
周りの人にそれと悟られることはまずありません。
概ね普通の晴眼者が見える範囲が見えていないことが
度重なったり、足元のゴミ箱などに幾度も躓いて笑われても、
単に眼が悪い人で終ってしまいます。


健常者と決定的に差が出てしまう場面、
ひょっとしたら、視力が悪いだけじゃないのでは?と
周りの人間に訝しがられるのは、何といっても暗いところです。
夜盲症だけは晴眼者とはまるで行動が違ってきますので、
眼が悪い、という言い方だけじゃなく、普通じゃない目の悪さ、
と人から分類される瞬間です。


みんなで行動していて暗いところでひとり歩くのが遅れだしますと、
大抵はこう聞かれます。
「見えないんですか、暗いところ?」
すごく不思議そうに聞かれることが多いですね。
そりゃ普通の人には見えてるわけですから、
「暗いところが見えない」というのが分かり辛いようです。



不便だが不幸ではない

いきおい、暗いところへ行きそうな場面が予想されると、
出来る限り親しい人の真後ろをべったりくっ付いていく、
のが最良の策となりますが、
前もって言っておけるならそれに越したことはありません。


未だに忘れられない子供の頃の雪山での真っ暗体験の恐怖。
晴眼者には真っ暗ではないのですが、私には全くの暗闇でした。
みんながスタスタ歩いていくのに、自分一人が何も見えていない!
頼みの綱はみんなの話し声と遠くに見える建物の明かりだけです。
この時初めて自分の眼が普通ではないことを実感しましたが、
勿論、網膜色素変性症などという大それた病名は
知る由はありませんでした。


今でもテレビで夜のシーンなど見るたびに、
或いは夜景の写真なんかを眺めるたびに、
周りの人に尋ねたりします。
「貴方もこんな風に夜でも明るく見えているの?」


かつて「五体不満足」を書かれた乙武洋匡さんが
言っておられましたが、「障害は不便だが不幸ではない。」
蓋し名言であると思います。
障害や病気を理由に人間の値打ちや能力が決められるような
世の中であってはいけません。

 

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Posted in RP網膜色素変性症患者の日記, こんな症状が出ます Tagged as: , , , , , , コメントする

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