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慣れない場所に慣れてしまう

ナビの地図情報が白紙状態


寒い日が続いておりますが、もうひと月もすれば桜の季節となります。
3月から4月にかけては1年でももっとも慌しく、かつ新しい環境へと
胸弾む「春」の季節ですよね。


学生なら新しい学年や学校に期待と不安に、じっとしていられない
ほどの突き動かされるものを感じているかもしれません。
社会人なら人事異動で部署が変わったり転勤になる人も数多くいらっ
しゃることでしょう。


新しい環境は人間に緊張と冒険心を呼び起こさせるもののようですね。
この新しい環境や場所に億劫になってしまったのは、間違いなく
網膜色素変性症の影響が出ていると思います。


慣れた環境では視覚以外にも身体が覚えている距離感や空間把握の
記憶が働いて、多少見えにくくても行動にしようが出ることは
ほとんどありません。


ところが知らない場所ともなりますと、頭の中のナビゲーターの
地図情報が白紙状態ですので、ホンの少し照度が落ちているだけで、
たちまち文字通りの手探り状態に陥ってしまいます。



チャレンジ精神で今日も探検に


つい最近も通い慣れた病院で、脳梗塞の後遺症の麻痺の回復リハビリ
と思っていつもは使わない階段で上り下りの練習を思い立ったのです
が、この階段が昼間にもかかわらず思いのほか暗かったんです。


もちろん晴眼者にはなんてことのない明るさなのですが、網膜色素
変性症で夜盲症の症状のある私には、見えてはいるけれどパッパと
歩くには少し暗過ぎる階段室でした。


階段を上る分にはほとんど何の問題もないのですが、下りるとなると、
途端に足に緊張が走って膝下からが硬直してしまうのが常ですので、
暗さへの不安と不慣れが相俟って手すりを掴まないと下りれない始末
でした。


さらに階段を折れ曲がる際には不慣れな場所ゆえ、右に曲がるのか、
左なのかも一瞬分からなくなってしまう体たらくです。
わが目の同情を惹こうとする気はさらさらありませんが、鳥目の症状
が出ている人の感覚ってこんな感じなのです。


夜盲症だけではなくて視野狭窄の症状もありますので、見知らぬ
環境では瞬時の状況把握や判断では健常者の眼に比べますと、時間
でも範囲でも大幅に劣ります。


故に晴眼者の方から見たら、なにかおかしな動きをしているよう
にも見られることが多いです。
見えているものが見えていないのを瞬時には理解する方が大変
ですよね。


出来るだけ慣れない場所、それも明るくないところへは近づきたく
ない、という「構え」はこのように醸成されています。
でも、一歩表に出れば好悪にかかわらず暗い場所や階段、明暗の
コントラストがキツいスペースは随所で遭遇します。


慣れた場所しか行けない、というのもなんとも寂しい人生模様と
なってしまいますので、日々是精進、何事もチャレンジ精神を
忘れずに、慣れない場所は慣れてしまおうと今日も探検に出掛けます。


Posted in 網膜色素変性症 日記, 網膜色素変性症 症状 | Tagged as: , , , , , | コメントする

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