03.01
田圃を耕す耕運機の動き
チリの地震による日本への津波のニュース、本当に驚きました。
50年前にも同じようにチリを震源とする地震で起こった津波が
日本に押し寄せて、大きな被害を与えたそうですので、警戒する
のは勿論ですが、どうにも自然の威力の大きさには頭が付いていか
ない感じがありますね。
だって地球の真裏から波が半周回って日本まで来てしまうわけ、
ですからね、日本も心配ですが、太平洋上にある島とかは大丈夫
なのでしょうか?
自分の身の回りも良く見えていない網膜色素変性症の私が言うのも
なんですが、自然の前には人間なんて本当にちっぽけな存在なんだ
な、とあらためて思います。
自分の身近が見えていない、網膜色素変性症の特徴的な症状である
視野狭窄の影響によるものですが、具体的にどういうことが起こるの
か、晴眼者の人には分かりづらいかもしれませんね。
私の場合ですと、白色系の天板のテーブルの上でコンタクトレンズ
を装着したり外したりする場合に手から落としたりしますと、コン
タクトレンズを見失う確率は50%以上あります。
見失わなくて済むのは、コンタクトレンズが落ちても転がったりせず
に、手の真下あたりに止まっているパターンや、多少転がったりして
動いた場合でも、落とした時の微かな音を頼りに見えない眼で移動し
た方向を追跡出来たか、落下場所の推定に成功したか、のどちらかで
す。
その他の場合にはほぼ往年の天才漫才師、横山やすしのメガネ探し状
態となりますので、目の良い妻に捜索を依頼するか、慌てて飼い犬を
ゲージに隔離処置するか、若しくはじっくりテーブルの天板を田圃を
耕す耕運機の動きよろしく、順に行きつ戻りつしながら視界に生き別
れたコンタクトレンズが映るまで、根気よく何度も見つめる羽目とな
ります。
「目暗がり」なのかも
一旦狭い視界を離れてしまうと対象物を再補足するのにやたら時間が
かかってしまうのが。視野狭窄の一つの特徴です。
晴眼者の人の目のように、次から次へと視点と焦点を移し変えて、ピ
ントを合わせて物を追い続ける、オートフォーカス機能が装備されて
いません。
固定焦点のふた時代昔のカメラみたいな目ですので、自分の顔に近付
きつつある物体への、警戒警報発令もよほど直近にならないとアラー
ムが鳴りませんので、普通の人なら事前に感知して何事もなかったよ
うに避けるものでも、網膜色素変性症の患者さんは簡単にぶつかって
しまいます。
このように手元の視界でも視野を動かすと見づらくなったり、晴眼者
の人から見たら、目の前にあるものが見えていないような、不思議な
情景を網膜色素変性症の患者さんは見せることがあります。
今の時代にはあまり使われないことがかもしれませんが、小さい頃に
よく聞かされたのが「手暗がり」という表現です。
光や照明を背に受けた状態でものを書こうとしたり本を読もうとする
と、自分の手でペン先に影が出来て見にくくなったり、自身の頭や身
体の陰になって本がくらくなってしまう状態を差す言葉です。
さしずめテーブルの上でものが見えなくなる私は、「目暗がり」
なのかもしれません。







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