視野狭窄と夜盲症の影響で姿勢を保てない
私が脳梗塞を発症した要因の一つはメタボリックシンドローム
です。
すっかりメタボ、などと可愛く呼ばれてどこかのマスコットみたい
ですが、決して侮れないどころか、どんなおそろしい結果を招いて
しまうかを身をもって体験してしまいました。
おかげさまで麻痺の症状が軽微で済んだために、日常生活ではさほど
の不便も感じることなく暮らせておりますが、網膜色素変性症の目を
いたわりながらの生活ながら、毎日をいきいきと暮らせる幸せを何よ
りも大切に思う今日この頃です。
メタボと聞いて一番に思い浮かべるのは、やはりポッコリと飛び出し
たおなか周りのイメージでしょうか?
メタボのことばとともに、内臓脂肪や体脂肪率なども流行語のように
よく聞かれるようになりました。
脳梗塞で入院生活を送っているあいだに、車椅子の生活から、ものに
掴まってヨタヨタ歩く段階へ、そして杖を頼りにぎこちなく歩き回る
までの機能回復をみせての退院となりました。
元来より左に傾いた体型を特徴としておりましたが、左半身の麻痺に
よってさらにその傾向に拍車がかかってしまいました。
不自由な足を振り回すような歩き方を退院直後はしていたようで、
左斜め方向に腰を捻った不思議な構えで歩行していたようです。
股関節や骨盤の動きにも麻痺の影響は出ますので、まるで足を怪我し
た類人猿のような姿勢と歩様だったようです。
骨盤にただしく上半身を乗せて歩いていないがために、すぐに足が疲れたり、
腰が痛くなったものですが、さらに網膜色素変性症の視野
狭窄や夜盲症の影響も姿勢を正しく保てない要因となっていました。
姿勢を正して視界にもプラスの影響を
見えない怯えと防御本能からか腰が引けるような歩き方は、混雑した
場所や暗いところではより極端な姿勢変化となって現れてしまいます。
様子見体勢、とでもいうのでしょうか、恐る恐る一歩を踏み出すよう
な歩き方を以前からしてしまう習い性のようなものですから、正しい
歩き方からは脳梗塞の発症を機にさらに遠ざかってしまいました。
正しい歩き方というのは、リハビリテーションの療法士に教わった
ところによりますと、お尻をキュッと締めて、下腹を引いて、あごも
引いた姿勢で歩くことがコツなんだそうです。
骨盤にきちんと上半身や重心が乗っていないとバランスのとれた
歩行は出来ないそうで、メタボ体型でぽっこりおなかが出た状態で、
見えないおびえから前かがみのようになる癖がある上に、左半身の
麻痺まで完備してしまいましたので、一種異様な歩行姿勢が完成しそ
うなのを根気強く修正していただいたお陰で、今では徐々に改善が
果たされてきています。
脳梗塞から2年が経過してようやく骨盤に上半身を乗せる感覚が
理解できて実践も出来るようになりつつあります、
見えない怖さは相変らず消えはしていませんが、姿勢を正すことで
少しでも視界にもプラスの影響が出ればいいな、とは思いますね。




